地震に強い都市の実現に向けて
- 豊橋市 防災都市づくり調査
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豊橋市は、東海沖を震源とする「東海地震」が発生した場合、非常に大きな揺れが発生すると予測されています。また、東海地震よりも西側の領域を震源域とする「東南海地震」も発生が懸念されており、この地震によっても豊橋市では甚大な被害が生じる恐れがあります。
そのため、大地震が発生した場合の被害を最小限に抑える取り組みが求められており、地震に強い都市づくりを早急に進める必要があります。
豊橋市では、地震に強い都市づくりの第一歩として、多くの人々が住んでいる市街地において危険のある場所を明らかにし、その危険を減らすために有効な手段を提言する「防災都市づくり調査」を実施しました。

〜どのような調査なの?〜
「防災都市づくり調査」は、ある特定の地震を想定するものではなく、市街地が都市構造として潜在的に持っている地震に対する危険度を総合的に判定するものです。
危険度の判定は町丁目ごとに行い、5段階で評価しました。判定結果は分布図に示し、危険な場所がどこに分布しているかが把握しやすいようにしました。
地震に強い都市づくりの実現を図るためには、この調査の結果をもとに地震に対する危険性を的確に認識し、市民と行政が連携して地震に強い都市づくりを進めていくことが必要とされます。
〜地震が起こると、どのような危険性があるの?〜
大地震が発生した場合に大きな被害をもたらす要因として、延焼火災が考えられます。特に木造住宅が密集した地域では、火災が周囲に拡大して多くの住宅が焼失する恐れがあります。
また、地震が起こると、身の安全を確保するために安全な場所へ避難しなければなりません。しかし、避難場所が遠かったり避難路が通れなかったりすると、逃げている途中に被災してしまうことも考えられます。
これらのことから、「防災都市づくり調査」では、市街地の延焼危険度と避難危険度を判定し、それらの結果から危険性のある場所を明らかにしました。

〜延焼火災の危険性が高い場所は?〜
【判定の方法】
延焼危険度は、市街地の「燃えやすさ」と「消火のしにくさ」から判定しました。
「燃えやすさ」は、木造建物の割合から、「消火のしにくさ」は消防水利(防火水槽など)の整備状況からそれぞれ判定しました。

【判定の結果】
市街地の中心部からやや離れたところに、延焼危険度の高い場所がいくつか見られました。


〜避難活動の危険性が高い場所は?〜
【判定の方法】
避難危険度は、「避難の距離」と「道路が通れなくなる確率」から判定しました。
「避難の距離」は、地震が起こった場合に一次的な避難場所となる、公園や学校までの距離から判定しました。「道路が通れなくなる確率」は、倒壊して道路をふさぐ恐れのある古い建物やブロック塀の状況と、道路の幅から判定しました。
【判定の結果】
避難危険度は全体的に、市街地の中心部で低く郊外部で高いという傾向が見られました。しかし、市街地の中心部でも危険度の高いところが部分的にあります。
〜総合的に危険性が高い場所は?〜
【判定の方法】
延焼危険度と避難危険度を足し合わせ、さらに幹線道路などの幅の広い空間が延焼を止める効果や広域避難場所の配置状況も考慮して、総合危険度を判定しました。

【判定の結果】
総合危険度は、JR東海道線の西側で相対的に高いという傾向が見られました。また、JR東海道線の東側でも、線路に近い地域では危険度は比較的低いですが、国道1号の周辺に危険度の高い地域が見られました。郊外部分では危険度は低くなっています。

〜どうすれば危険度を下げられるの?〜
危険度が高いと判定された場所では、地震の際に大規模な火災が発生したり、避難活動に支障が生じたりする可能性が高いと考えられます。そのため、それらの場所では、地震に対する危険度を低減するための市街地整備を早急に進めることが望まれます。
危険度を低減させるためには、危険度の内容を踏まえた対策を展開する必要があります。それぞれの危険度に応じた対策のメニューは、以下のように考えられます。

ここに示している事項は対策の例であり、危険度を下げるための市街地整備にはこれら以外のやり方も考えられます。それぞれの市街地の特性を活かしながら都市づくりを進め、その中で市街地の防災性を高めていくことが重要と言えます。

防災都市づくり調査に関するお問い合わせは、下記連絡先までお願いします。
≪連絡先≫
豊橋市役所 都市計画部 都市計画課
〒440-8501 豊橋市今橋町1番地
電話(0532)51-2621